岩手県遠野市の北西部に位置する宮守町達曽部(たっそべ)地区。
盛岡市、花巻市と遠野の中心市街地を繋ぐ西の玄関口となっています。人口は約1,100人。住民が協力し合って暮らしを営む「結」の精神が、今も息づいている地域です。
達曽部という地名は「樺の木が多くある沢」を意味するアイヌ語の「タッ・ソ・ペツ」から名付けられたと言われています。その由来の通り、自然豊かな土地柄が特徴です。
特産品は、清らかで豊富な湧き水でじっくりと育てられるわさび。生産量は県内トップクラスを誇ります。
岩手の名水20選に選定されている稲荷穴や、怪我や火傷に効き目のある霊水が湧き出ていたと言われる「飛龍山」など、豊かな自然環境を感じられるスポットや昔からの言い伝えが残る歴史ある名所が、地域内に多くあります。
中でも、特徴的なのは「金取遺跡」。今から約3万5,000年前から9万年前の旧石器時代に属する日本最古級の遺跡です。
達曽部地区で行われている代表的な郷土芸能は「湧水神楽」と「行山流湧水鹿踊」のふたつ。
湧水神楽は花巻市大迫町の合石(あわせいし)神楽から伝わりました。
また、行山流湧水鹿踊は150年以上の歴史を持つ遠野市唯一の太鼓踊り系鹿踊。達曽部地区は長年継承されてきた郷土芸能が盛んなことも特徴の一つです。
達曽部の郷土芸能は八幡神社例大祭でご覧いただくことができます。
達曽部地区では、2019年に「達曽部地区まちづくり計画」を策定しました。
目指すまちの将来像は、
「活き活き元気に笑顔で暮らす達曽部」
地域住民が一丸となって、観光交流や自然歴史活用、地域内交流など様々なテーマに沿った活動による地域活性化に取り組んでいます。
く~る達曽部のく~るには、cool(カッコイイ)、cool(清流が流れ涼しい)、達曽部に(来る)の意味が込められています。